◆日本語暗誦部門
【設置理由】
 私たち日本人は、自然の移り変わりや日常生活での些細な変化を、五感によって、また、時には第六感によって感じ取り、その感じ取ったものを的確に表現することができる繊細で優美な言葉を持っています。さらにはその繊細で優美な言葉をより効果的に響かせるリズムをも持っています。つまり、日本語には言葉そのものに豊かな表現力が備わっているのです。

 言葉は生きており、生きているからこそ常に変化していくものです。もちろん日本語も例外ではなく、外国から多くの概念や観念を日本語として取り込んできました。

  ところが最近、このような特質を持った日本語、あるいは、その表現が、変化ではなく、その特質そのものが失われているのではないかと感じる人が、少なからずいるのではないかと思われます。

 私たちは、このような時代だからこそ、五感が鋭く、高い記憶力を有する小学生に、美しい日本語や日本語のリズムを体得してもらい、豊かでうるおいのある言語生活を送ってほしいと願い、今回から日本語暗誦の部を設けました。

(早川昌二:銚子市教育委員会 指導主事 /2006 COM杯 日本語審査責任者 )
 
発音
15
a
b
c
d
e
音の強弱
05
a
b
c
d
e
リズム
15
a
b
c
d
e
区切れ、間合い
15
a
b
c
d
e
暗誦度
20
a
b
c
d

e

暗誦量
30
a
b
c
d
e
*制限時間は5分としますが、短いことでの減点はありません。また暗誦内容は自由に構成してください。
 

◆日本語弁論部門

 英語弁論と同様に、大会テーマである”Culture”について日本語で原稿を作成し、それを発表していただきます。

  今年度より、日本語を母国語とする方を対象とする弁論Tおよび日本語が母国語でない方を対象とする弁論Uを設置いたしました。賞は各部門毎になりますが、審査基準はすべて下記の通り同じものとなります。

 一口に”Culture”と言っても皆さんそれぞれがイメージする事は異なるでしょう。テーマから個々の等身大で感じ、訴えたいと思うことを明確にしながら原稿の作成に励んでいただきたいと思います。

 当部門の審査基準についてですが、まず発表者の伝えたい内容が主題を明確にして書かれているかを評価します。内容は抽象的な内容の羅列よりも、体験談を含めた具体例があげてある方が、より聞き手に伝わりやすいと思います。その際、語彙が豊富でその使い方が適切であることを基本に、なによりも文章の構成が適切に行われていなければなりません。

 発表方法として、もちろん発音も大切ですが、伝えたい内容をよりよく伝わる工夫がされた表現力を意識してください。そして、たとえ訛りがあったとしても、それに勝る熱いメッセージ、説得力があれば、必ず聞き手に伝わることを信じてください。


(高木貴代:審査委員長)
 
発音
15
a
b
c
d
e
語彙
15
a
b
c
d
e
文章構成
30
a
b
c
d
e
テーマ認識
20
a
b
c
d
e
独創性・表現力
20
a
b
c
d
e
*弁論T・Uの制限時間は5分です。制限時間を越えた場合は減点とされます。